実際のドラムは叩けるのに、ドラムマニアではうまく叩けないというドラマーは多いのではないでしょうか。
ドラムマニアと本物のドラムは、スティックを持って手足を動かす点では似ています。
ただ、実際に求められる技術や叩いている感覚は、意外と違うものです。
今回は、ドラムマニアが上手い人は本物のドラムでも有利なのか?それぞれの違いを踏まえて解説します。
ドラムマニアが上手い人は有利だが、それだけでドラムが上手いとは言えない
結論から言うと、ドラムマニアが上手い人は、本物のドラムを始めるうえで有利な部分があります。
流れてくる譜面を見ながらタイミングよく叩けるため、リズムを追う力や、手足を別々に動かす感覚はすでに身についているからです。
スティックをまったく持ったことがない人より、ドラムにも入りやすいでしょう。
ただし、ドラムマニアが上手いからといって、そのまま本物のドラムも上手く叩けるとは限りません。
ドラムマニアで流れてくる譜面は、実際の楽曲でドラマーが演奏しているリズムとは異なる場合が多いです。
ゲームとして楽しめるように音が配置されているため、実際のドラムフレーズをそのまま再現しているわけではありません。
本物のドラムでは、一定のリズムを保ちながら、曲全体を支える演奏が求められます。
一方、ドラムマニアでは画面に表示された音を正確に叩くことが中心です。
似ている部分はありますが、同じ技術ではありません。
ドラムマニアのスキルが活かされること

引用元:GITADORA OverDrive DrumMania | KONAMI コナミアーケードゲーム製品・サービス情報サイト
ドラムマニアの経験が、本物のドラムでまったく役に立たないわけではありません。
むしろ、ドラム初心者が苦戦しやすい部分を、すでに経験している可能性があります。
リズムを見ながら叩く力が身につく
ドラムマニアでは、画面上に流れてくる譜面を見ながら、曲のテンポに合わせて叩きます。
この経験がある人は、音のタイミングを目で追いながら体を動かすことに慣れています。
本物のドラムで譜面を見るときにも、その感覚を活かせるでしょう。
また、曲に合わせて叩く経験を積んでいるため、テンポから大きく外れない感覚も身につきやすいです。
手足を別々に動かす感覚に慣れる
本物のドラムでは、右手、左手、右足、左足をそれぞれ違うタイミングで動かします。
初心者が最初につまずきやすいのが、この手足を別々に動かす感覚です。
右手につられて右足が動いたり、足を意識すると手が止まったりします。
ドラムマニアをやっている人は、両手と足を使うことに慣れているため、この戸惑いが比較的少ない傾向があります。
もちろん、本物のドラムでは使う場所や動かし方が変わります。
それでも、複数の手足を同時に動かした経験は、ひとつの強みになるでしょう。
スティックを持って叩くことに慣れる
スティックを持ち、狙った場所を叩くことに慣れているのも、ドラムマニア経験者のメリットです。
完全な初心者の場合、最初はスティックを持つだけでも違和感があります。
狙った場所にうまく当たらなかったり、必要以上に強く握ってしまったりする人も少なくありません。
ドラムマニアの経験があれば、スティックを持って打面を叩くこと自体には入りやすいはずです。
ただし、スティックの握り方や振り方は、本物のドラムに合わせて覚え直す必要があります。
ゲームでは叩けていても、本物では余計な力が入っているケースもあるため、最初に正しいフォームを身につけましょう。
本物のドラムとドラムマニアで異なるポイント

ドラムマニアと本物のドラムは、見た目以上に違いがあります。
ドラムマニアの感覚だけで本物を叩こうとすると、「思っていたより難しい」と感じるかもしれません。
打面の跳ね返りや音量が違う
本物のドラムは、叩く場所によってスティックの跳ね返りが異なります。
スネアドラム、タム、シンバルでは、打面の硬さも反発の強さも同じではありません。
同じ力で叩いても、返ってくる感覚が変わります。
また、本物の楽器は叩く強さや角度によって音量や音色も変化します。
ドラムマニアでは、ある程度タイミングよくパッドを叩けば判定されますが、本物のドラムは当たればよいというものではありません。
大きい音を出したいとき、やわらかい音を出したいとき、アクセントをつけたいときなど、曲に合わせて音をコントロールする必要があります。
セッティングや姿勢も演奏の一部
本物のドラムでは、イスの高さやペダルとの距離、太鼓やシンバルの位置も演奏に関係します。
イスが低すぎれば足を動かしづらくなり、高すぎれば姿勢が不安定になります。
太鼓が遠すぎると、腕を伸ばすたびに体へ余計な力が入りやすくなるでしょう。
ドラムマニアでは、基本的に決められた位置にあるパッドを叩きます。一方、本物のドラムは、自分が無理なく演奏できるようにセッティングを調整します。
正しい姿勢で座り、自然に手足を動かせる環境をつくることも、ドラム演奏の一部です。
ゲームは判定、本物は音を出す技術が必要
ドラムマニアでは、画面に表示されたタイミングに合わせてパッドを叩き、ゲーム上の判定を取ることが目的です。
本物のドラムでは、タイミングが合っているだけでは十分とは言えません。
同じリズムを叩いていても、音量がバラバラだったり、シンバルの音が強すぎたりすると、曲全体のバランスが崩れます。
また、バンドで演奏するときは、自分だけが正確に叩けばよいわけではありません。
ベースやギター、ボーカルの音を聴きながら、曲に合った強さやテンポで演奏します。
ドラムマニアでは画面を見る力が中心ですが、本物のドラムでは周りの音を聴く力も必要です。
バンドで演奏時の注意点については、以下の記事も参考になります。
ドラムマニア経験者は上達が早い?
ドラムマニアの経験者は、完全な初心者より早く上達する可能性があります。
リズムに合わせて叩くことや、両手両足を使うことに慣れているため、本物のドラムに対する抵抗が少ないからです。
ただし、ゲームの感覚をそのまま持ち込むのではなく、本物のドラムの基礎を改めて覚える必要があります。
ドラムマニア経験者は基礎を覚えると伸びやすい
ドラムマニアで身につけたリズム感や手足を動かす感覚は、本物のドラムでも活かせます。
正しいスティックの持ち方や姿勢、ペダルの踏み方を加えると、上達しやすくなるでしょう。
特に気をつけたいのが、力の入れ方です。
ドラムマニアでは、反応させるために強く叩く癖がついている人もいます。
しかし、本物のドラムは必要以上に力を入れなくても音が鳴ります。
最初は速く叩くことや難しいフレーズに挑戦するより、一定のリズムを楽な力で叩く練習から始めるのがおすすめです。
ゲームで培った感覚と、本物のドラムの基礎が組み合わされば、大きな強みになります。
ドラマーがドラムマニアを苦手でも気にしなくていい
本物のドラムは叩けるのに、ドラムマニアはうまくできないという人もいます。
でも、まったく気にする必要はありません。
本物のドラムでは、8ビートなど、ある程度決まったパターンを繰り返しながら曲を支える演奏が多くなります。
一方、ドラムマニアでは、ゲームとしての難易度や面白さを出すために、不規則な順番で音が配置されていることがあります。
普段叩いているドラムのリズムとは感覚が違うため、実際のドラムに慣れている人ほど、「次にそこを叩くの?」と違和感を覚える場合もあるでしょう。
本物のドラムで身につけた動きが、そのままゲームでは使えないこともあります。
ですから、ドラムマニアが下手だからといって、ドラマーとしての技術が低いわけではありません。
ドラムマニアと本物のドラムは似ているようで別物!初心者ドラマーも心配せずに!
ドラムマニアが上手い人は、リズムを見る力や手足を動かす感覚が身についているため、本物のドラムを始めるうえで有利です。
ただし、ゲームで叩くリズムと実際のドラムフレーズは異なる場合が多く、音の出し方や体の使い方にも違いがあります。
そのため、ドラムマニアが上手いからといって、必ず本物のドラムも上手いとは限りません。
反対に、実際のドラマーがドラムマニアをうまく叩けなくても問題ありません。
一定のパターンを演奏する本物のドラムと、不規則な譜面も多いゲームでは、求められる感覚が違います。
どちらが上というものではなく、それぞれ別の楽しさがあります。
ドラムマニアが好きなら、ぜひ次は本物のドラムにも触れてみてください。
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実際のドラムの面白さから、本物のドラムの基本まで教えますので、ぜひ一度無料レッスンにお越しください。
講師:植草 徳(うえくさ あつし)

高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。
アッシュドラムスタジオで用意しているコースは、以下の6つ。
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