ドラムの初心者や初級者で、
「フィルインが上手く叩けない」
「フィルインを入れると、テンポがズレてしまう」
「なんかカッコよくフィルインが叩けない」
というお悩みをよく聞きます。
確かに、フィルインはドラムの中でも「難しそう」に感じる部分のひとつです。
しかし、フィルインを上手く叩くために、最初から難しいテクニックや速いフレーズを練習する必要はありません。
むしろ初心者のうちは、「たくさん叩くこと」よりも「テンポ通り叩き、気持ちよく次の小節につなげること」を意識することが大切です。
今回は、初心者の方がフィルインを上達させるために知っておきたいポイントを紹介します。
フィルイン=難しいフレーズではありません
まず「フィルインは難しいことを速く叩くものではない」と覚えておきましょう。
初心者・初級者の方は、フィルインといえば色々な所(タムやシンバル)をたくさん使って速く叩くものと思ってしまうことがあります。
しかし、4拍目に、「タカトン」と入れるだけでも、立派なフィルインです。
極端な話スネアを1発入れるだけでも、その場所やタイミングが良ければフィルインになります。
最終的にはたくさんの音をかっこよく叩きたいのはもちろんですが、曲の中でどのように聞こえるかを意識しながら、最初はシンプルなフィルインから始めましょう。
まずは「短いフィルイン」の練習から始めてみましょう

初心者・初級者の方におすすめなのが、短いフィルインを入れる練習です。
入れる箇所は「4拍目だけ」に限定してみましょう。
例えば、
「1・2・3 → 4拍目だけフィル → 1」
という形です。
最初はスネアだけのフィルインでも構いません。
慣れてきたら、同じ回数やタイミングを叩くのでも以下のようにバリエーションを増やしてみましょう。
・スネア → タム
・スネア → ハイタム → ロータム
・8分音符
・16分音符
さらに慣れてきたら、フィルを入れる場所を、
4拍目だけ
↓
3拍目+4拍目
↓
2拍目+3拍目+4拍目
と徐々に長いフィルインに挑戦してみましょう。
長くなったからといって新しいフレーズを考えて試すのではなく、まずは4拍目で練習していたフィルをそのまま他の拍に移して同じフレーズを繰り返し叩く所から始めましょう。
またフィルの長さが変わってもテンポを一定に保つことが重要です。
上手く叩けない時はフィルインを「歌う」
フィルインは手順を覚えるだけではなく、どんなフィルインを叩くのかまず歌って練習してみましょう。
「フィルインだけ叩くならできるけど、前に叩いているリズムパターンから繋げると上手く叩けない」
というお悩みもよく聞きます。
そんな時は自分が叩きたいフィルインを歌えるか?が大事です。
口で「タタタタ」と歌えるフレーズなら、実際に叩いてみる場面でもテンポ通り叩ける確率が高いです。
逆に、自分でもリズムが分からないまま手だけを動かしてしまうと、フィルインが不安定になりやすいです。
歌えるようになったら、今度は歌いながら手足を動かしてそのフィルインを叩いてみます。
フィルインが叩けるようになったら今度は前後のリズムパターンも含めて練習してみましょう。
リズムパターンからフィルインに入るタイミングで歌いながら叩けるようになれば、フィルインの成功する確率は高くなります。
「音数を増やせばカッコいい」は間違い
初心者・初級者の方が陥りやすいもう一つのポイントが、「たくさん叩いたほうがカッコいい」という考え方です。
例えば、4拍の間に、「タタタタタタタタ……」とたくさんの音を入れれば、確かに派手にはなります。
しかし、音数が多いことと、カッコいいことは同じではありません。
むしろ、「ここでこの1発!」という音のほうが、曲の中では強く印象に残ることがあります。
プロのドラマーがシンプルなフィルインを叩いているのにカッコよく聞こえるのは、音数ではなく、タイミング、音の強弱、曲の中での必要性を大切にしているからです。
フィルインは、足し算だけではありません。
「必要のない音を減らす」引き算も、フィルインの技術です。
とても大事なフィルインの後の1拍目
フィルインを練習するとき、ついつい「フィルそのもの」に意識が集中してしまいます。
しかしドラマーにとって本当に重要なのはその後です。
例えば、
「1・2・3・4|1・2・3・4」
という小節の中で、4拍目にフィルを入れるとします。
このとき、「4拍目をカッコよく叩く」ことばかり考えてしまうと、フィルが終わった後の1拍目が遅れたり、逆に早くなったりします。
フィルインの目的は、曲を止めることではありません。「次の小節やセクションの1拍目へ、気持ちよくつなげること」これが非常に重要です。
フィルインを練習するときは、「フィルをどう叩くか」だけではなく、「フィルの後の1拍目にどう戻るか」まで合わせて練習してみましょう。
以下の練習方法も参考にしてください。
フィルインは「会話」のようなもの
ドラムだけ集中して聴いてしまうと、自分の中でドラムフィルインのかっこよさだけが際立ってしまいますが、実はフィルインはドラム単体ではなく音楽のメロディや他の楽器のフレーズに呼応していることもあります。
フィルインは音楽の中での「会話(コール&レスポンス)」として捉えておくと良いと思います。
歌がずっと歌っているところで、ドラマーが毎回派手なフィルインを入れていたら、どうでしょうか?
おそらく、歌が聞こえにくくなってしまい、バンドメンバーや聴衆からは若干煙たがられてしまいます。
逆に、歌のフレーズが終わったところで、
「ここでちょっと一言」
というようにフィルインを入れると、音楽がとても自然につながります。
フィルインは、「自分が目立つためのもの」ではなく、「曲を盛り上げたり、次のフレーズにつなげたりするためのもの」と捉えておきましょう。
これは初心者のうちから意識しておくと、将来的にバンドで演奏するときにも大きな武器になります。
ドラムは、難しいことができることだけが上手さではありません。
シンプルなフレーズを、音楽の中でカッコよく叩けるのを最初の目標にしておきましょう。
もちろん派手で長く難しいフィルインやドラムソロを叩ける事に越したことはありませんが、
ここで紹介した事の延長線にそれらがあると思って練習していくのがおすすめです。
アッシュドラムスタジオでは、講師の演奏やライブ現場などでの経験を生かしフィルインをどのように練習したら良いか、フレーズのアイデアをどう出したら良いかなど様々な角度で生徒様の指導にあたっております。
もしドラムを叩く上でお困りのことがありましたら、遠慮なくご相談ください。
講師:植草 徳(うえくさ あつし)

高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。
アッシュドラムスタジオで用意しているコースは、以下の6つ。
- 平日限定ドラムレッスン……学生さんから主婦・主夫の方におすすめ
- 短期集中ドラムレッスン……目的がハッキリしている方におすすめ
- 基礎ドラムレッスン……初心者~経験者
- カスタムドラムレッスン……ライブの練習や覚えたい曲がある方におすすめ
- キッズドラムレッスン……小学3〜4年生以上向けのレッスン
- アドバンスドラムレッスン……プロ志向の方におすすめ
45分の無料体験レッスンも行っているので、まずはお気軽にドラム教室へお越しください。
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現在ではZoomを用いたオンラインレッスンも行っているので、遠方の方でも問題ありません。










