イベントやライブ開催の頻度もコロナ禍以前に戻りつつある昨今、学校では文化祭などでライブ出演、社会人の方はバンドサークル等に参加してセッションや課題曲に取り組んでいるという方の話も、最近ではよく聞かれます。
そういった「本番」を迎える際にドラム初心者の方がほぼ全員経験するのは「テンポが速い曲を演奏しなければいけない」という問題です。
よくネットなどで紹介されている初心者向けの曲の中でもテンポが速い曲は意外と多く見られます。他の楽器の人にとっては簡単でも、ドラムだけ難しい…という曲は結構あるのです。
特に8ビートで速い曲は初心者泣かせです。
速い曲ってどの位?
速い曲、と言っても多くの方は感覚的に「速い」と感じますよね。
参考までに、速い曲がどの位かというと、初心者の方の傾向を見る限りでは
- ・テンポ100:頑張れば叩けます。
- ・テンポ120:ちょっと厳しくなってきますが頑張れば何とか。
- ・テンポ130:かなり厳しいです。
- ・テンポ140以上:もう中級者の実力があります。
という感じですが、速い曲となるとテンポ160〜170以上となってきます。
曲がかっこいいので演奏したくなる気持ちは分かりますが、挑戦するのはかなりの覚悟と練習量が必要になることを肝に銘じておきましょう。
曲のテンポをきちんと知ろう
初心者の方で自分の演奏する曲のテンポを把握している人は少ないですが、これを知っておくのはとても重要です。
曲の譜面があれば譜面の最初のページの左上の方に(ex. ♩= 100)という表示があると思います。
これがテンポです。
曲のテンポを知る理由としては
【演奏する曲のテンポ – 今自分が叩けるマックステンポ=本番までに練習して上げなければいけないスピード】
が数値として見えてくるからです。
あとは本番までの日から逆算して「この日までにテンポを幾つ上げる」という計画を立てると練習がしやすくなります。
速く叩くために必要なテクニック=ダウン・アップストロークを使おう
速い8ビートを叩く上で「ハイハットが速く叩けない」という問題に必ずぶつかります。
その問題はダウンストロークとアップストロークという叩き方を使うと解決しやすいです。
以下で、ダウンストロークとアップストロークの方法について解説します。
【ダウンストローク】
スティックを地面に対して90度に構えます。
そこからハイハットやスネア等に対してスティックを振り下ろし、叩き終わった後に跳ね返ったスティックを打面スレスレで止めます。
この時のスティックは地面に対して平行になっているはずです。
【アップストローク】
スティックをハイハットやスネア等の打面スレスレに構えた状態(スティックは地面に対して平行)で、そこから一気にスティックを振り上げます。
振り上げる際には手首を少し曲げる動作を入れてから振り上げますが、その時にスティックの先を少し打面に当ててから地面に対して90度の位置まで振り上げて止めます。
以下の動画の0:30〜ぐらいから実際にそれぞれのストロークを映像で確認できます。
この2種類のストロークを交互に使ってハイハットを叩けるようになるとスピードが一気に加速します。
理由としては、腕を一回往復させる間に音が2回出るので効率的な動かし方、とされているからです。
速いテンポの曲と叩く時には必ず必要になるテクニックですので、是非習得して演奏に活かせるようにしましょう。
速い8ビートの演奏の指導もアッシュドラムスタジオで行っています
2種類のストロークを含めて、どうすれば速い曲を叩けるようになるかまで丁寧に指導しています。
本番が近い方や課題曲でどうしても練習しなければいけない方など、是非ご相談ください。
講師:植草 徳(うえくさ あつし)
高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。
アッシュドラムスタジオで用意しているコースは、以下の6つ。
- 平日限定ドラムレッスン……学生さんから主婦・主夫の方におすすめ
- 短期集中ドラムレッスン……目的がハッキリしている方におすすめ
- 基礎ドラムレッスン……初心者~経験者
- カスタムドラムレッスン……ライブの練習や覚えたい曲がある方におすすめ
- キッズドラムレッスン……小学3〜4年生以上向けのレッスン
- アドバンスドラムレッスン……プロ志向の方におすすめ
45分の無料体験レッスンも行っているので、まずはお気軽にドラム教室へお越しください。
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現在ではZoomを用いたオンラインレッスンも行っているので、遠方の方でも問題ありません。