前回は、曲を丸々1曲耳コピする際は、まず曲全体の構成を把握する所から始めましょうと説明しました。

ドラム初心者の耳コピのやり方(前編)

今回はそれを基に、実際にドラムの耳コピをする際のポイントをご紹介していきます。

 

ドラムのリズムパターンを耳コピ

リズムパターンというのは、ドラムがある一定の周期で繰り返す演奏のことを言います。

ロックやポップスでは大雑把には、

・ハイハット(ライドシンバル)
・スネアドラム
・バスドラム

 を使って周期的に演奏されるものを言います。

まずはそれらを前回のブログで紹介したメロディ毎(Aメロ、Bメロ等)に耳コピしてみましょう。

 

ドラムの音を脳内で分離

ドラムの耳コピでは一番ハードルが高いかもしれません。

まずは曲中でハイハット(ライド)、スネアドラム、バスドラムがどの音かを聞いて判別します。

これが曲中になると、ボーカルの声や色々な楽器の音が混ざり合っていて中々聞こえづらいことも……。

ここは根気良く何度も繰り返し聞いてあげましょう。

何回も何曲もやっていくうちに耳が「ドラム耳」になって自然と脳内で他の音と分離して処理できるようになります。

ただしすぐには出来ません!!

時間がかかるものだと思って取り組んでください。

 

聞いたドラムのパターンを歌ってみる

今度は耳で聞いたリズムパターンを声に出して歌ってみましょう。

その際、各楽器をどんな発音で歌うか決めておくと良いと思います。

たとえば、ハイハットは「チ」、スネアは「タン」、バスドラムは「ドン」、など。

「歌えると叩ける」という手法は譜面が読めない方でも有効です。

実際、とある民族楽器の太鼓などは歌い方をマスターするまで楽器にすら触れられない、という教育の仕方もあるそうです。

特に決まった歌い方はないので、自分がどう聞こえたかを口で再現・発音してみましょう。

その後の自分のドラムの個性にもつながっていきますのでおすすめです。

 

フィルインを耳コピ

 フィルインとはリズムパターンとは違い、曲の合間に演奏される周期性のないフレーズのことを言います。

前回のブログで区分けしたメロディとメロディの繋ぎ目の部分で演奏されたり、また合いの手として出てきたり、他の楽器のメロディーに対するレスポンスだったりと、「一瞬出てくるドラムのカッコいいやつ」と思って貰えれば正解です。

ドラム初心者の方は、これに心を奪われて始めた方も多いと思います。今度はこのフィルインの耳コピをしてみましょう。

 

聞こえたままにドラムを演奏してみる

ドラムはシンプル・イズ・ベスト

ここでも有効なのはフィルインを歌うということです。

まずは耳コピしたい箇所を何度も聞いてみましょう。

知らない言語の単語を覚えるように何度も聞いて、口で発音しながら再現してみます。

数秒しかないフレーズも多いので、再生箇所を狙い撃ちして聞いてみましょう。

その際に太鼓の音の高低差、シンバルの音などもなるべく聞き取って、発音する際は工夫しながら再現してみましょう。

そして「歌えたな」と思ったら実際にドラムセットで演奏してみます。

通常のドラムセットには

・ハイタム
・ロータム
・フロアタム
・クラッシュシンバル(2枚ほど)

 がついていますが、実際に口で発音した音の高低差に一番近い音を探して、またフレーズのタイミングを合わせて叩いてみるのがおすすめです。

この時大体の場合は実際の曲のスピードには追いつかないので、歌もまずゆっくり歌えるようにして脳内の再生速度を落とします。

そしてその速度を保ちつつゆっくり最初は演奏してみましょう。

 

リズムパターンやフィルインの演奏箇所をメモ書き

今ままで口で歌ってきたリズムパターンやフィルインですが、全てを覚えるのは中々骨が折れます。

記憶力に自信のない方は、前回の記事で触れた各セクションの構成メモの横に口で歌ったドラムのパターンやフィルインを実際文字にして書いておきましょう。

曲に合わせて全部が歌えれば、曲中に使われているドラムの情報はそこに書いてあることになります。

自分にとってはすでに譜面が出来上がっているのと同じことです。

 

例)

-イントロ (ドン_ドドン_タンx4回、最後タカトンタカタカ)

– A (ドンチタドドンチタチ、途中タカボン)

– B (ドチチチドチチチドチチチタチチチ x 3回)

– サビ (ジャンジャンドドジャン、最後タカトトテテボボタカトンタッタタ)

 

あとはそれに沿って練習してあげれば、耳コピが一曲完成となります。

 

ドラムの耳コピは時間がかかります

元々他の楽器をやっているなど、音楽経験のある方でなければ、耳コピはとても時間がかかる作業です。

前述しましたが何度もトライして何度も失敗してようやく慣れてくる作業です。

ただ音楽を演奏する上ではとても重要な作業ですし、曲に対する感性や想像力が磨かれやすくなり、思い入れも深まります。

また、覚えてしまえば譜面を読む際に使う「目」からの情報がなくなり、より一層音楽を聞くことに集中できるメリットがあります。

ドラムを始めた最初の頃こそやってみる価値のある作業だと思いますので、時間の許す範囲でトライしてみてください。

 

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過去にも自分が叩きたい曲を持ち込まれて、実際講師と曲を聞きながら、ちゃんとした譜面に落とし込むまでアドバイスしたケースがあります。

ブログで書いた以外の色々なポイントもご紹介しながらレッスンを進めさせていただきますので、ぜひご相談ください。

 

講師:植草 徳(うえくさ あつし)

講師:植草 徳(うえくさ あつし)

高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。

 

 アッシュドラムスタジオで用意しているコースは、以下の6つ。

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ドラムを始めたいと思ったきっかけは、誰しもかっこいいドラマーが演奏しているのを見たり、聞いたりして自分もやってみたいと思う所からだと思います。

実際にその演奏を真似して再現してみるのがいわゆる「耳コピ」。

文字通り、耳で聞いてコピーすることを指します。

では初心者・初級者の方が耳コピをする時にどんな事に注意したら良いでしょうか?

今回は耳コピの最初の入り口の所を説明したいと思います。

 

ドラム耳コピのポイント①まずは曲の構成を覚える

まず注意したいのが、曲のリズムパターンやフィルインなど、耳につきやすい部分からやってしまうことです。

「木を見て森をみず」にならないように、まず曲全体を把握するようにしましょう。

一般的に曲の構成は大雑把に、以下のような構成になっています。

1.イントロ(曲の最初の部分)
2.メロディー1~3(Aメロ、Bメロ、サビ)
3.間奏
4.エンディング(曲の終わりの部分)

 

それぞれのパーツ(セクション)がどんなメロディーか?どのくらいの長さか?パーツの順番はどうなっているか?を確認しましょう。

 

ドラム耳コピのポイント②メロディーの種類を把握する

曲には必ず「一定の周期で繰り返すメロディー」が何種類かあります。

まずはそのメロディーを

・Aメロ
・Bメロ
・サビ

 

という感じで区分けしてあげましょう。

ドラムもそのメロディーに即したパターンやフィルインが入っている事が多いので、頭を整理する際に役に立ちます。

 

ドラム耳コピのポイント③各メロディーの長さを確認する

それぞれのメロディーはある程度の長さで演奏されると、次のメロディーへと向かいます。

そのメロディーがどのくらいの長さあるのかを把握しましょう。

実際、ボーカルがそこのメロディーをどのくらいの長さ歌っているかを覚えてしまうのが一番早いです。

旋律だけでなく、歌詞も一緒に何となく覚えてしまうのがおすすめです。

そうすると「この歌詞が来たら、次へ行くな」というのが分かりやすくなります。

 

ドラム耳コピのポイント④メロディーの種類を組み立てる

 

メロディーの種類がいくつかを確認したら、それらがどう並んでいるか組み立ててみましょう。

実際に書いてみると良いと思います。

たとえば、以下のような形です。

-イントロ
-A
-B
-サビ
-間奏
-2回目のA
-サビ
-D
-一番盛り上がっているサビ(大サビ)
-エンディング

 

ここまで出来たら、次はようやく実際のドラムのフレーズのコピーを始めてみましょう。

 

ドラムの耳コピの要は、構成を理解すること

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いきなりドラムの耳コピから始めたい気持ちは重々分かりますが、ドラムも曲や音楽を構成する一部ですので、まずは全体を把握してあげるのがおすすめです。

また、先が見えている方が、「あとどのくらいやれば終わるのか?」という目安も立てやすくなります。

是非ここから始めてみてください。

次回は実際のドラムの耳コピの仕方について説明します。

 

講師:植草 徳(うえくさ あつし)

講師:植草 徳(うえくさ あつし)

高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。

 

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