ドラムの初心者・初級者の方からよく 「一定のスピードを保ったまま演奏が出来ない」というお悩みをききます。
テンポがキープ出来ないと、一緒に演奏するバンドメンバーが演奏しづらくなってしまいます。
ではどうすればテンポをキープすることが出来るようになるしょうか?
ここではその原因と解決方法をいくつか挙げていこうと思います。
メトロノームに合わせた自分の演奏を録音してみる
まずは自分を疑う所から始めてみましょう。
そのためにはまず自分の演奏を客観的に聞くのが一番です。
メトロノームに合わせてドラムを叩きながら、録音をしてみてください。
スマホの録音アプリ等を使うと簡単に録音できます。
メトロノームの音と自分の演奏のサイクルが合っていればテンポキープが出来ていると言えますが、ドラム初心者・初級者でそういった演奏が出来る方は非常に稀です。
自分の演奏を聞くのは若干気遅れする人もいるかと思いますが、早めにテンポの修正をしないと、変な癖がついて後々直すのが大変になります。
なるべく早めに自分の演奏のテンポ感が正しいかを確認してみましょう。
「パターン」のテンポキープが難しい場合
ドラムのパターンは曲中の大半を占める大事なパートので、是非テンポを安定させたい所です。
テンポキープがうまくいかない理由はいくつくかありますが、初心者・初級者の方でよく見られる傾向をいくつか挙げてみました。
■バスドラムが上手くテンポに合わない
メトロノームとメトロノームの間にバスドラムを入れる場合、正しいタイミングより少し早く踏んでしまう人が多いです。
また2発連続で踏む場合は2発目が早くなりがちです。
メトロノームを良く聞き、メトロノームの音と音のちょうど真ん中 、いわゆる「裏」にバスドラムを入れられるように練習してみましょう。
また2発連続で踏む場合には、1発目よりも2発目の正しいタイミング狙い、1発目よりも強く音を出すように意識してみましょう。
■ハイハットやスネアが上手くテンポに合わない
簡単な8ビートの場合は、ハイハットやスネアのパターンはほぼ一定に叩きます。
この2つの楽器の演奏に関しては、考えなくてもテンポ通り叩けるようになるまで繰り返すことがポイントです。
テンポ通りに叩けるようになったら、今度はバスドラムのパターンを足してみましょう。
その時にバスドラムの音や足の動きにつられて、ハイハットやスネアのタイミングが狂わないように注意が必要です。
■「フィルイン」のテンポキープが難しい場合
フィルインはパターンのように同じ事を繰り返し演奏するわけではないので、テンポ通りに叩くのはパターンよりも難しくなります。
フィルインのテンポのキープは以下の点を注意しましょう。
1.演奏してる曲のテンポで叩けているか?
曲を聞きながらフィルインを演奏すると、何となく出来た気になってしまいます。
そこで実際に本当にその曲のテンポで叩けているかをチェックしてみましょう。
チェック方法としては、 曲のテンポにメトロノームをセットし、気になるフィルインを最低でも4回連続メトロノームに合わせて叩けるか?をチェックしてみてください。
出来ない場合は、頭と体でちゃんと理解と演奏ができるテンポまで遅くして練習してみましょう。
そこから徐々に元のテンポに近づけていくのがおすすめです。
何となくやって出来た気になっているのが、一番怖い状態です!
2.自分のフィルインが叩ける限界のスピードを知る
初心者・初級者が速い曲に挑戦した場合、曲に追いつこうと無理やりスピードを上げて叩こうとしてしまいます。
フィルインに関しては手順やフレーズの間の取り方など、パターンより複雑でなおかつスピードが速い曲ではそれらが雑に演奏されがちです。
雑にならずにしっかり音楽として演奏できる自分の限界のスピードがどのくらいか?を知っておくと良いでしょう。
まずはメトロノームに合わせて16分音符(タカタカタカタカ…….)をスネアで叩きながらどのくらいまで速く叩けるか試してみてください。
テンポ60から始めて段々速くしていき、自分の音がメトロノームとズレてきたかな?と思ったテンポが大体の限界値となります。
その限界値より速いテンポの曲の場合は「現時点では無理」ということです。
初心者・初級者の多くの方だと大体120〜130ぐらいが限界値になりますが、自分の限界値を知った上でどうやって自分のスピードを上げていくかのプランを考えましょう。
3.利き手じゃない方がうまく使えているか?
「利き手はテンポ通り叩けるのに、利き手じゃない方がうまく動かなくて、テンポがうまくキープ出来ない」と言った悩みも多くのドラマーが抱えています。
結果的には「反利き手で叩けるテンポが、自分が演奏できるテンポ」となります。
なので、反利き手を如何に鍛えるかがフィルインのテンポキープにおいて重要な役割を果たします。
鍛え方は利き手でやってる練習をそのまま反利き手でもやってみる事です。
パターンを叩くハイハットの手を逆にしてみたり、フィルインの手順を全部逆にしてみたり、方法は様々です。
とにかく反利き手を使いまくって利き手になるべく近づけましょう。
テンポキープはドラムの要!
今回はテンポのキープの仕方について原因と解決方法を挙げてみました。
テンポキープはプロでも苦労する技術ですので、最初から出来ると思わず根気良く向かい合って徐々に改善していきましょう。
困った際には是非アッシュドラムスタジオにご相談ください。 原因を見つけてそれを直すための練習プランをご一緒に考えさせて頂きます。
講師:植草 徳(うえくさ あつし)
高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。
アッシュドラムスタジオで用意しているコースは、以下の6つ。
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現在ではZoomを用いたオンラインレッスンも行っているので、遠方の方でも問題ありません。