ドラムをやっている人が色々な曲を聴いたり練習するうちに必ず遭遇するテクニックの一つに、ハイハットを開けたり閉じたりする「ハイハットオープン・クローズ」と言うものがあります。
たとえば、以下の曲で使われているのが「オープン・クローズ」です。
・ 「ダンスホール」by Mrs. Green Apple 1:02〜1:24
・ 「more than words」 by 羊文学 0:43〜1:44
ここで紹介した曲中で出てくるパターンは
・裏打ちのパターン
・ダンスビート(ディスコビート)
・「ドッチータッチー」のパターン
などと言われたりします。
ハイハットのオープンの音がバスドラムとバスドラムの間にずっと鳴っているのが特徴です。
ドラムパターンとしては50年近く使われていますが、未だカッコいいパターンとして愛され続けています。
初心者からすると難しく感じるかもしれませんが、ネットなどでは初心者でも叩けるパターンとして取り上げられたりしていますし、効率の良い順番で練習すれば叩けるようになります。
今回は、このオープンクローズを効率良く叩けるようになるコツをお伝えしていきます。
1.左足を上下に動かしてハイハットを動かしてみる
まずハイハットオープンで必要不可欠なのは、「左足」を使う事です。
左足の踵をハイハットのペダルにつけたまま、カウントの「1 2 3 4」に合わせて爪先を上下に動かします。
この時「1 2 3 4」のタイミングでハイハットが閉じるように=爪先を下へ降ろします。
逆に言うとカウントしている数字と数字の間はハイハットを開ける=爪先を上げるようにします。
カウントの仕方を「1 2 3 4」から「1 と 2 と 3 と 4 と」に変えて、「と」を言うタイミングで爪先をあげるようにしましょう。
2.バスドラムもハイハットと一緒に音を出してみる
ハイハットが動かせるようになったら今度は、バスドラムも一緒に音を出してみましょう。
バスドラムの音を出すタイミングはカウントの「1 2 3 4」になります。
前述のハイハットが閉じるタイミングと同時にバスドラムの音を出してあげます。
ハイハットを閉じた時の「チッ」と言う音と、バスドラムの「ドン」と言う音が同時に出るようにカウントに合わせて練習してみましょう。
3.右手でハイハットを叩く
両足の動きが出来るようになったら、今度は右手でハイハットを叩いてみます。
両足の動きはそのままで、右ではカウントの「1 と 2 と 3 と 4 と」に合わせてハイハットを叩きます。 (右での動きは、いわゆる8ビートを叩く時と同じ感じ(回数)で叩く事になります。)
上手くいくと、カウントの「と」のタイミングでハイハットのオープンの音が聞こえてくるはずです。
4.左でスネアを叩く
最後にスネアを足してあげます。
タイミングはカウントの「2」と「4」で左手でスネアを叩いてあげます。
この「2」と「4」のタイミングで、ハイハットの「チッ」、バスドラムの「ドン」、スネアの「タ」の音が同時に鳴る事になります。
特に初心者の方に多く見られるのが、バスドラムを踏み損ねて音が出ていない現象です。
スネアとバスドラムが同時に出るタイミングで足が遠慮してお休みしないように心がけましょう。
これで裏打ちのパターンはひとまず完成になります!!
左足の脛(スネ)が痛くなった場合の練習法
ドラム初心者・初級者の方で、よく起こるのが「左足の脛が痛い!!」という問題です。
解決方法はとりあえず慣れるまで練習というのが一般的ですが、なるべく痛くならないような方法をいくつか紹介していきます。
・左足の爪先を必要以上に上げない!!
ハイハットを開ける際に良く見られるのが、左足の爪先を必要以上に上げてしまって脛(スネ)に余計な負担をかけているケースです。
爪先をあげる際に、ハイハットペダルから爪先が離れる程上げてしまっている場合は余計な負担がかかっています。
足の裏は爪先も含めて常にペダルにくっつけながら上にあげるように心掛けましょう。
ハイハットはバネの力で開くように設計されています。
実際はそのバネの力を利用してハイハットは開くので、「その力を上手く利用する=自力で開けようとせずバネに任せる」ぐらいの力加減、で上下させましょう。
・ハイハットを開ける幅は1cmぐらいで十分
上下のハイハットを切り離した音を出す必要はありません。
ハイハットオープンの音は、上下のハイハットが微妙に重なり合ってる音がキレイな音とされています。
気持ち的に1cmぐらいハイハットを開けた音が綺麗なハイハットオープンの音になりますので、それほど脛(スネ)に負担はかからないはずです。
微妙な上下運動に慣れるまでは少し時間がかかりますが、「あ、そんなもんで良いんだ」と気づくと左足はとても楽になるはずです。
ハイハットのオープン・クローズが上手くいかない!そんな場合はご相談を!
テンポが速くなったり、ハイハットオープンの音を強調したかったりする場合は別の叩き方がありますが、今回は初心者・初級者の方でも分かりやすい方法を紹介しました。
裏打ちのパターンを叩いたことがないけど早く習得したい方は是非試してみてください。
上手くいかない場合は是非アッシュドラムスタジオへお問い合わせください。
他にもハイハットオープン・クローズの為の左足の使い方のコツなど丁寧に指導させていただきます。
講師:植草 徳(うえくさ あつし)
高校在学中よりドラムを始め、大学在学中より上々颱風(シャンシャンタイフーン)の渡野辺マント氏に師事しドラムを本格的に始める。
大学卒業後、ニューヨークにある音楽学校The Collective (Drummers Collective)に入学。
約1年に渡りNYを拠点に活躍する様々なドラマーに師事し、多岐にわたるドラミングスタイルを習得する。
アッシュドラムスタジオで用意しているコースは、以下の6つ。
- 平日限定ドラムレッスン……学生さんから主婦・主夫の方におすすめ
- 短期集中ドラムレッスン……目的がハッキリしている方におすすめ
- 基礎ドラムレッスン……初心者~経験者
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- キッズドラムレッスン……小学3〜4年生以上向けのレッスン
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45分の無料体験レッスンも行っているので、まずはお気軽にドラム教室へお越しください。
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現在ではZoomを用いたオンラインレッスンも行っているので、遠方の方でも問題ありません。